モルタル外壁塗装はメンテナンスが重要?劣化症状・対策法を併せてご紹介!

モルタルを外壁塗装に使用している方で「外壁に小さいひびが入っているけど、小さいから平気よね」と見過ごされている方、意外と多いのではないでしょうか。小さなひびでも放っておくと、ひび割れが大きくなり、修復するための時間もコストもかかるようになってしまいます。早めに修復依頼するのがいいでしょう。今回は、モルタルを外壁塗装として使用するメリットとデメリット、そして仕上げの種類や劣化症状・対策法などを紹介します。

モルタルを使用した外壁塗装のメリットとデメリット

モルタルを使用した外壁塗装のメリットとデメリット

モルタルとはセメントに水と砂を混ぜ合わせてできた建築材料ですが、モルタルを使った外壁塗装にはどのようなメリットとデメリットがあるのかみていきましょう。

モルタル外壁塗装におけるメリット

柔軟性が高く、耐火性があり、つなぎ目がないのできれいで高級感のある見た目に仕上がります。基本的にモルタルは職人が丁寧に塗って仕上げますが、色や模様も選べるため、自分の好みにあった壁に仕上げられます。そのため、同じ仕上がりになることはありません。おしゃれで、オリジナリティのある外壁にしたい方におすすめです。またモルタル外壁は下地に通気層を設ければ、強度が合板だけの外壁より約1.7倍向上することがわかっており、耐震性を強化したい方にもおすすめです。

モルタル外壁塗装におけるデメリット

モルタル外壁は、防水性が低く、ひびなどから雨水やホコリなどが入り、どうしても劣化してしまいます。長くきれいな状態を保つためには、お手入れや定期的な点検が必要となります。また職人が仕上げることが多いため、コストがかかりやすい塗装です。

仕上げの種類

モルタル外壁の仕上げには、さまざまな仕上げ方法があります。自分好みの仕上げ方法を選ぶために、仕上げ方法の種類をみていきましょう。

リシン仕上げ

粉状の石にセメントや樹脂、着色剤などを混ぜ、吹き付けていく方法です。古くからある方法で、独特の落ち着いた雰囲気があり1970〜1980年代にかけ、よく使われました。しかし最近では、表面に汚れがつきやすいなどの理由により、あまり使われなくなっています。

スタッコ仕上げ

セメント、合成樹脂などと石を混ぜ合わせたものを吹き付けたり、コテやローラーを使って表面を凸凹に仕上げたりする方法です。以前は、消石灰に大理石や粘土の粉を混ぜたものを使用していましたが、現在はモルタルセメントを使うのが一般的です。

吹き付けタイル仕上げ

この塗装方法は、ボンタイル仕上げともいわれ、樹脂や砂、寒水石などを混ぜたものをタイルガンという塗装機で吹き付ける方法です。表面が滑らかな凹凸が特徴です。

左官仕上げ

左官職人がコテを使い、仕上げる方法です。きれいに仕上げるためには、熟練した技術が必要です。デザイン性が高く、ハンドメイド感のある仕上がりとなります。

劣化症状と対処方法

劣化症状と対処方法

異変に気づいたら、早めに対処することでコストを抑えられます。主な劣化症状と対処法をみていきましょう。

汚れ

モルタルの外壁は表面がザラザラしているため汚れがつきやすく、それを栄養源とするカビや苔も生えやすくなります。そのままにしておくと洗っても落ちにくくなってしまうため、ブラシなどを使って擦り落としましょう。汚れを落としきれなかったり、汚れを落としたけど色褪せを感じたりしたら、塗り替えを検討する時期です。

ヘアークラック

髪の毛の太さ程度の細かいひび割れのことです。すぐに対処が必要ではありませんが、幅が広がっていないか定期的に点検しましょう。

構造クラック

深さが5mm以上ある比較的太いひび割れです。内部に雨水が侵入し、剥がれてしまう可能性があるため、なるべく早く業者に補修を依頼しましょう。

チョーキング現象の発生

モルタルの外壁を手で触ると、手にチョークのような白っぽい粉が付いてしまうことをチョーキング現象といいます。この現象は、塗膜の分解が進行して起こるため、防水性が進行している証拠です。外壁がますます劣化しないように早めに業者に塗り替えを依頼しましょう。

塗膜の浮きや剥がれ

モルタルの外壁は、ひび割れから水分が染み込み、湿気を含んだ空気が原因で浮いたり、剥がれたりします。放っておくと全体に広がってしまう可能性があるため、早めに業者に相談しましょう。

気をつけたい自然災害後

定期的な点検だけではなく地震や強風の後には、外壁に変化がないか確認しましょう。ひび割れしたり、外壁が剥がれ落ちたりしている可能性があります。ひび割れがあり、経過観察していた場合は、ひび割れの幅や長さが変わっていないか注意が必要です。

まとめ

今回は、モルタルを外壁塗装に使用した際のメリット・デメリットを仕上げの種類、劣化の症状と対策とともに紹介しました。おしゃれで高級感あふれる見た目のモルタル外壁ですが、きれいに保つためには定期点検・補修が大切です。職人の腕に左右されるモルタルを使った外壁塗装、しっかりと頼れる業者を見極めて工事を依頼しましょう。

「有限会社K・company」では、塗装の専門家が施工を行っております。モルタルによる外壁塗装だけではなく塗装全般に対応しており、最低限の時間で最高級の仕上げを心がけ、施工させていただきます。ぜひ、お気軽にご相談ください。