折半屋根塗装もメンテナンスが必要！費用や時期について解説
工場や倉庫などでよく使われている折半屋根は、時間の経過とともに劣化が進んでしまいます。折半屋根も定期的にメンテナンスして、長く使用できるようにする必要があるのです。もし放置していると錆が発生し、腐食が進んでしまって穴が開いてしまうことも想定できます。この記事では、折半屋根の塗装やメンテナンスについて詳しく解説します。
折半屋根の塗装時期の目安を理解しよう
折半屋根の劣化を防ぐためには、定期的に塗装するのが基本です。適切な時期に行わないと寿命が短くなってしまうので、メンテナンスを忘れずに行いましょう。
一般的な塗装のタイミングとは？
折半屋根は金属で作られています。ですから屋根が水を吸収することはないでしょう。しかし金属なので水や空気に触れれば、錆が発生しやすくなります。ですから塗装をやり直してメンテナンスする必要があるわけです。一般的に塗装の目安とされるのが、最後の塗装から15年経過した段階となります。ただしこれはあくまでも目安です。15年経過しても目立つ劣化が確認できない屋根もあれば、10年くらいで症状が顕著になる屋根もあります。
こんな症状があれば早めの塗装を
まず錆の発生している屋根は、早めに塗装したほうがいいでしょう。赤さびは折半屋根ではしばしばみられる症状です。折半屋根ではガルバリウム鋼板で作られているものが多くなっています。耐久性の高いのが魅力ですが、傷つくとそこから赤さびが発生しやすくなります。もし赤さびが屋根に発生しているようであれば、さび落としのためにケレンして塗装する流れになるでしょう。
また白さびの発生している屋根も、できるだけ速やかにメンテナンスしたほうがいいでしょう。白い斑点のように見えるさびで、表面のコーティングの劣化が疑われます。早めの塗装を検討してください。
シーリングの切れもメンテナンスのタイミングを判断する材料になりえます。継ぎ目や隙間にシーリング材を充てんすることで、雨水が建物内部に入ってくるのを防げるのです。しかし時間の経過とともに、シーリングが切れてしまうこともあります。切れた部分から雨水が内部に侵入してくるので、シーリングがきちんと充てんされているかどうか確認してください。
チョーキング現象や塗膜が膨らんでいる場合も、塗装のタイミングです。チョーキングとは屋根を指で触った時に、チョークの粉のようなものが指に付着する現象です。塗膜の膨れも塗料の劣化が進んで、屋根を保護する本来の機能が失われつつある状態だと思ってください。
折半屋根の塗装を業者に依頼する場合の3つのポイント
もし折半屋根の劣化が進んでいるようであれば、屋根塗装の業者に作業を依頼するといいでしょう。その際に押さえておきたい3つのポイントについてまとめましたので、参考にしてください。
気になる費用の相場
折半屋根塗装を依頼するにあたってやはり気になる費用ですが、だいたい40～100万円前後が価格帯と思ってください。建物の大きさや使用する塗料の種類によって変わってきます。塗料がグレード別に価格が異なるのですが、高額な塗料は耐久年数が長めです。コスパで考えるとやや高めの塗料で施工をお願いするのも一考です。
屋根塗装をする際には、足場を掛けなければなりません。この足場は結構費用が掛かります。だいたい費用全体の10～15％を占めます。ですから屋根塗装だけでなく外壁塗装や雨どいの交換など足場が必要な工事も一括で行ったほうが、結局出費を抑制できるのでおすすめです。
塗料選びのポイント
業者に依頼する場合、どんな塗料を使用するのかきちんと聞いておきましょう。屋根塗装では下塗りといって、屋根と塗料を密着させる工程が必要です。下塗りではさび止め効果のある塗料を使用してくれるか確認してください。塗装後のさびの広がりを防止できるからです。
また折半屋根は金属のため、強い日差しを浴びると熱を帯びやすくなります。その結果室温が異常に上昇する危険性があります。そこで遮熱塗料を使った施工をお願いしましょう。文字通り熱を遮断して、屋根の表面温度を上げにくくする効果があります。これなら夏場でも屋内が異常に暑くなるような心配もなくなります。
DIYできるもの？
屋根塗装は素人のできる領域ではないと考えたほうがいいでしょう。屋根は建物の中でも最も紫外線の影響を受ける個所といわれています。外壁塗装と同じ感覚で作業すると下地処理が不十分で、塗膜のはがれることがあるのです。はがれた塗膜が雨樋につまりを起こし、雨漏りの原因にもなりえます。ですからプロの業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
折半屋根も経年劣化します。ですから15年を一つの目安にして、メンテナンスしなければなりません。屋根塗装を業者にお願いする際には、どんな塗料を使って施工するのかなど密にコミュニケーションすることが大事です。
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