コンクリートの内壁はおしゃれ!メリット・デメリットと補修について解説

コンクリートの内壁はおしゃれ!メリット・デメリットと補修について解説

コンクリートをそのままむき出しにした状態のことを「打ちっぱなし」と言います。コンクリートの「打ちっぱなし」の内壁は、スタイリッシュな印象となり幅広い世代で人気を集めているのです。今回はそんなコンクリートの内壁をチョイスするメリット・デメリットを解説します。また、どんな時に修復の必要があるのか、さらに修復の方法も紹介します。

コンクリートの内壁ってどんなもの?

一般的に、住まいの壁はさまざまな方法でカバーし見栄えを良くします。たとえば、外壁ならタイルを貼ったり塗装したりします。また内壁ならクロス(壁紙)を貼り、好みのデザインに仕上げるでしょう。そのカバーをあえてせず、コンクリートそのままをスタイリッシュなデザインとして受け入れ楽しむ人が増えているのです。とくに、シンプルを好む20代~30代を中心とした若い世代は、内壁を打ちっぱなしにする人が少なくありません。打ちっぱなしのデザインは無機質であるからこそどんな家具にも合いやすいため、おしゃれなインテリアを楽しみたい人向きでもあります。

コンクリート内壁のメリット

デザイン以外に、コンクリートの内壁にどんな魅力があるのでしょうか?そのメリットを見ていきましょう。

空間の自由度が高い

そもそもコンクリートを使用する工法(RC造)は、構造上柱が必要ありません。コンクリートの壁であれば、それだけで住宅は十分な強度になるからです。木造であると、必要な個所に必要な太さの柱がないと住宅を維持できないため、間取りなどに制限がかかってしまいます。しかし、コンクリート造であれば、空間を最大限に生かし、間取りを自由に決められます。

遮音性が高い

コンクリートを内壁に使用すると、遮音性が高くなります。コンクリートは壁と壁の間に隙間ができにくい特徴があり、音漏れせずしっかり音を遮断するのです。そのため、部屋で楽器を演奏したい、大音量で映画を楽しみたいといった理由でコンクリートの内壁にリフォームする方もいます。

耐火性が高い

コンクリートの内壁は耐火性に優れています。壁紙も貼らないことから、壁に燃える要素がありません。火事の時に怖いのは延焼です。コンクリートでできていればその心配がないので敷地ぎりぎりにでも建物を建てられます。

コンクリート内壁のデメリット

さまざまなメリットがあるコンクリートの内壁ですが、デメリットにも触れておきましょう。

熱が伝わりやすい

コンクリートはシンプルで開放感を感じるため、涼しげに保たれる印象がありますが、実は熱が伝わりやすい性質があります。とくに、外壁も内壁もコンクリートである家は、断熱材が入れられないという欠点があるのです。そのため、外部環境の影響を直接受けてしまい、冬は寒く、夏は暑い家になってしまいます。

劣化が起こりやすい

さらに、タイルや壁紙で覆われていない状態なので、汚れやすく、傷みやすいデメリットがあります。ただ、外壁はクリアな塗料を塗って保護したり、内壁も汚れにくい塗装を施したり工夫はなされているでしょう。しかし、やはりひび割れや、欠けなどの劣化は起こりやすくなります。

コンクリート内壁の修復について

コンクリート内壁の修復について

コンクリートの外壁は雨風にさらされ、コンクリートの風合いを損なわない塗装で守られているとはいえ傷みやすい状態です。外壁のリフォームは10年を目安に行うようにしましょう。では内壁に関してはどうでしょうか。

修復の必要性

内壁も、気になるひびや欠けは修復する必要があります。放っておくと、見栄えもよくないだけではなく、劣化が進んでしまうのです。コンクリートの内壁は、劣化しやすいと言いましたが、むき出しのため劣化が目立ちやすいとも言えます。気になる箇所があれば補修を考えましょう。コンクリートの修復には、2つの作業が行われます。1つはひびや穴を埋める整形作業です。2つめはその痕跡を目立たなくする化粧の作業を指します。新しいコンクリートは、古いコンクリートと色が異なり、修復した箇所がかなりわかりやすくなってしまうのです。

修復するには

こうした修復の作業をDIYで行いたいという人も多いでしょう。最近は簡単に穴を埋められるパテも登場し、費用を考えると自分で修復したいと考えても仕方ありません。しかし、表面が滑らかになるようひびを埋めることも、見栄え良く色を合わせることも素人には難しい作業です。プロなら塗装を行い、コンクリートを再現することもできます。気になる箇所があれば、大小に関わらず、塗装のプロに相談するとよいでしょう。

まとめ

コンクリートの内壁、いわゆる打ちっぱなしの内装は、空間を広く利用でき、スタイリッシュでおしゃれであると若い人たちを中心に人気があります。防火性が高い、遮音性が高いなどのメリットもありますが、実は熱が伝わりやすく冬は寒く夏は暑いという大きなデメリットもあるのです。コンクリートの内壁は劣化もしやすいものですが、その劣化が露出しており見つけやすくなっています。

気になる箇所があれば、無理に自分で何とかしようとせず、補修をプロの業者に相談するのがいいでしょう。「有限会社K・company」は、どんな建築でもその内装・外装のリフォームを承っています。塗装のすべてを知り尽くした職人が、最低限の時間で最高級の仕上げを行います。ぜひ一度ご相談下さい。